芥見下々「呪術廻戦」のステージが、千葉・幕張メッセで開催されている「ジャンプフェスタ2025」にて本日12月21日に行われた。ステージにはアニメで虎杖悠仁役を務める榎木淳弥、釘崎野薔薇役を務める瀬戸麻沙美、五条悟役を務める中村悠一が登壇した。
9月30日発売の週刊少年ジャンプ44号(集英社)にて6年半にわたる連載を終えた「呪術廻戦」。単行本のシリーズ累計発行部数は1億部を超えており、12月25日に29巻そして最終30巻が発売される。イベントは一年ズと五条が初めて揃う、虎杖と釘崎との出会いの場面をスクリーンに映しながら榎木、瀬戸、中村が生アフレコしながらスタート。瀬戸が「ジャンプフェスタ」の「呪術廻戦」ステージに登壇するのは4年ぶり。3人で芥見が壇上でラストの構想を明かしたことなどを思い出し、当時のステージを懐かしんだ。
その後は「芥見下々先生書き下ろし!じゅじゅさんぽスペシャル」と題したコーナーも展開された。「じゅじゅさんぽ」は登場人物の本編では見られない日常を描く、単行本のカバー下で展開されているコーナー。アニメキャストによるオーディオドラマも公開されており、榎木、瀬戸、中村は漏瑚でサッカーをする回、野薔薇の服を五条が着てしまう回など好きな回を挙げて盛り上がる。3人によって朗読された書き下ろしの新作は虎杖、伏黒、釘崎、五条が2024年を振り返りつつ、謎のエピソードトークを話していくという内容。時事ネタを交えた、コミカルなやり取りが5分ほどの尺でたっぷり繰り広げられた。朗読が終わると気になったワードに触れていく3人。最後は芥見が何を思ってこれを書いたのかそれぞれ思いを馳せた。
次のコーナー「呪術廻戦6年半の歴史に幕!あのセリフが聞きたい」では、「呪術廻戦」の公式Xアカウントにて募集されたキャストに言ってほしい作中のセリフから、第1位に選ばれたものをその場でそれぞれ披露していく。虎杖のセリフとして選ばれたのはまだアニメ化されていない「死滅回遊」編に登場する「ありがとう俺に役割をくれて」。静かなシーンのセリフという意外なチョイスに榎木も驚いていた。
釘崎は京都姉妹校交流会での「私は綺麗にオシャレしてる私が大好きだ!! 強くあろうとする私が大好きだ!! 私は『釘崎野薔薇』なんだよ!!」が第1位に。五条のセリフとして選ばれたのは「生徒が見てるんでね まだまだカッコつけさせてもらうよ」。「大丈夫 僕 最強だから」など名セリフがトップ4に残る中、「死滅回遊」編のセリフが大差をつけて選ばれた。なお欠席となった内田雄馬演じる伏黒のセリフは結果だけを発表。虎杖に向けたセリフ「俺は正義の味方じゃない 呪術師なんだ だからオマエを助けたことを 一度だって後悔したことはない」が見事1位に輝いた。
またステージでは新情報も続々発表。最終巻に収録される描き下ろしの4つのエピローグのキャラクターが小沢優子、パンダ、釘崎野薔薇、裏梅の4人であることが明かされた。さらに「劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折」のキービジュアル、アニメ続編「死滅回遊」スーパーティザービジュアルがお披露目されると、キャスト陣は夏油のポーズなどそれぞれが気になったところに触れていた。
ステージ終盤には芥見からのメッセージを瀬戸が代読。読者への感謝、そしてアニメで監督を務める御所園翔太への賛辞を並べ、最後は「次の挑戦の準備をしつつ恩返しをしていくつもりです」と締め括った。
(コミックナタリー)