末次由紀原作によるTVドラマ「ちはやふる-めぐり-」にて、當真あみが主演を務めることが発表された。また映画シリーズに引き続き、上白石萌音が大江奏役で出演する。
7月より日本テレビ系で放送される「ちはやふる-めぐり-」。映画「ちはやふる」シリーズから10年後の世界を舞台に、令和の高校生たちが青春をかけて競技かるたに挑むオリジナルストーリーが展開される。當真演じる主人公・藍沢めぐるは、梅園高校の2年生で、部員が少なく廃部寸前の危機にある競技かるた部の幽霊部員。上白石演じる奏は梅園高校の非常勤講師で、競技かるた部の顧問として登場する。物語はめぐるが、新たに競技かるた部の顧問となった奏と出会うことから動き出す。
當真は「みなさんが作り上げてきた映画『ちはやふる』シリーズの世界観にリスペクトを持って、末次先生の『ちはやふる』、そして映画シリーズのたくさんのファンの方々のイメージを崩さないよう、しっかりと繋げていけたらと思いました」とコメント。上白石は出演が決まったときの心境を「ひと言では言い表せません。また奏を演じられるのだという喜びがありましたし、『ちはやふる』の世界に飛び込んで心を動かせるのが本当に嬉しいなと思いました」と述べる。
ドラマ化を記念し、末次の描き下ろしイラストが到着。イラストでは25歳となった千早たちが、教師として黒板の前に立つ奏を囲んでいる。太一はスーツ姿、肉まんくんこと西田優征は頭に手拭いを巻いたエプロン姿、机くんこと駒野勉は白衣姿で登場。末次は「ふたたび部活に奮闘することになった大江奏の姿を、漫画のキャラクターたちもきっと応援している──そんな思いを込めて、新しいイラストを描きました」とコメントした。
2007年から2022年までBE・LOVE(講談社)で連載された「ちはやふる」。2016年に「ちはやふる-上の句-」「ちはやふる-下の句-」、2018年に「ちはやふる-結び-」の映画3部作が公開された。TVドラマ「ちはやふる-めぐり-」には、末次が脚本のプロット段階から参加する。
末次由紀(原作者)コメント
続編の企画が進み、大江奏役を再び上白石萌音さんにお願いすることが決まったとき、上白石さんが「またかなちゃんになれるなんて」と喜んでくださったことが、とても印象に残っています。
物語の中で10年という月日が流れたように、現実の時間も重なり、その時を経た大江奏を、上白石さんが喜びをもって再び引き受けてくれたことが、本当に嬉しかったです。
ふたたび部活に奮闘することになった大江奏の姿を、漫画のキャラクターたちもきっと応援している──そんな思いを込めて、新しいイラストを描きました。
新キャストの當真あみさんとともに、自由に、そして伸びやかにこの時間を楽しんでほしいという願いも込めています。
當真あみ(藍沢 めぐる)コメント
出演が決まったときの気持ち
参加させていただける嬉しさと緊張がありました。みなさんが作り上げた映画「ちはやふる」シリーズの世界観にリスペクトを持って、末次先生の「ちはやふる」、映画「ちはやふる」シリーズのたくさんのファンの方々のイメージを崩さないよう、繋げていけたらなと思いました。
映画シリーズの感想
最初に憧れという感情を持ちました。かるたをなりふり構わず追いかける姿がすごくまぶしかったです。私が映画「ちはやふる」に出会ったのはちょうどコロナ禍で部活も学校も休みになったときだったので、私の中で希望にもなった作品でした。
ドラマの放送を楽しみにしている方へメッセージ
「ちはやふる」は本当にたくさんのファンの方々がいると思います。私もこの作品に感銘を受けた一人です。私が受けた感動を今度は観てくださる方に伝えられたらなと思っています。ぜひ、楽しみにしてほしいです。
上白石萌音(大江奏役)コメント
出演が決まったときの気持ち
ひと言では言い表せません。また奏を演じられるのだという喜びがありましたし、「ちはやふる」の世界に飛び込んで心を動かせるのが本当に嬉しいなと思いました。映画の10年後の世界を描くドラマですが、実際に映画シリーズの撮影からも10年が経っています。早かったのか、長かったのか……“10年という時間”に思いを馳せるきっかけにもなりました。感慨深いという言葉が一番ぴったりかなと思います。放送が楽しみでなりません。
ドラマの放送を楽しみにしている方へメッセージ
原作をお好きな方も、映画を愛してくださっている方も、初めて「ちはやふる」と出会ってくださる方も、きっと心がみずみずしく溶かされるような、栄養のようなものを体中に感じていただけると思います。疾走感があって、葛藤もしっかり描かれている骨太な青春ドラマになると思います。どの方々にも満足していただけるように精いっぱい作っていきますので、ぜひ、楽しんでいただけると嬉しいです。
出演決定後、末次先生とお会いする機会があったか
(ポスター撮影の時に)本当に久しぶりにお会いしました。また一緒に作品を作らせていただけることの喜びを分かち合いました。10年後が舞台ということで、奏もしっかり10歳年を取っています。原作では描かれなかった奏の葛藤や、千早ちゃんへの想い、どんなふうにこの10年を過ごしてきたのかというところもしっかり描かれます。末次先生も「そこがすごく嬉しい」とおっしゃっていました。先生にとってはきっとどのキャラクターも我が子のように大切だと思いますので、私もしっかりと奏ちゃんを愛し抜いて一緒に悩んだり喜んだりしたいと思います。
榊原真由子(プロデューサー)コメント
今回、「ちはやふる-めぐり-」の主演を當真あみさんにつとめていただくことになりました。日々撮影をしながら、彼女の中にある静かな情熱をひしひしと感じています。
當真さんに演じていただくめぐるというキャラクターは映画の主人公である千早とは違い、青春とは程遠い日々を送っています。そんな彼女が奏に出会い、かるたに出会い、仲間たちに出会って変化していくさまを繊細にみずみずしく演じてくれています。いまこの時の18歳の當真あみの煌めきを、めぐるとして生きる彼女のハッとさせれるほどまっすぐな瞳を、皆さんにお届けできるのがとても楽しみです。
そして今回、上白石萌音さんが大江奏としてちはやふるの世界に戻ってきてくれました。教師になった25歳の奏ちゃん。クランクインの日、奏ちゃんが授業をする姿を見て、言葉ではとても言い表せない感慨を覚えました。上白石さんとお話しするたび、ちはやふるという作品への上白石さんの強い思いを感じています。
大人になった奏ちゃんを上白石さんに演じていただけることを末次先生もとても喜んでくださり、特別にイラストを描き下ろしてくださいました。連載時から時が経ち、大人になった奏ちゃんや千早たち。ドラマ「ちはやふる-めぐり-」のプロデューサーとしても漫画「ちはやふる」の大ファンとしても、このイラストを見た瞬間に胸がいっぱいになりました。
當真さんと上白石さんとこれから発表する素敵なキャストと一緒に最高の青春を作り上げてまいります。
お楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
ドラマ「ちはやふる-めぐり-」
放送日時:2025年7月より毎週水曜日22:00~
放送局:日本テレビ系
スタッフ
原作:末次由紀「ちはやふる」(講談社「BE・LOVE」所載)
ショーランナー:小泉徳宏
監督:藤田直哉、本田大介、松本千晶、吉田和弘
脚本:小坂志宝、本田大介、松本千晶、金子鈴幸
脚本協力:モノガタリラボ
音楽:横山克
プロデューサー:榊原真由子、巣立恭平、中村薫、平田光一
企画・プロデューサー:北島直明
チーフプロデューサー:松本京子
制作協力:ROBOT、ウインズモーメント
製作著作:日本テレビ
キャスト
當真あみ、上白石萌音
(コミックナタリー)