青山剛昌原作による劇場版「名探偵コナン 隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」の公開記念舞台挨拶が、本日4月19日に東京・TOHOシネマズ日比谷で開催され、江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、毛利小五郎役の小山力也、大和敢助役の高田裕司、上原由衣役の小清水亜美、大友隆役の山田孝之、円井まどか役の山下美月が登壇した。
長野県の雪山を舞台に、毛利小五郎と隻眼の刑事・大和敢助を軸とした物語が展開される「名探偵コナン 隻眼の残像」。昨日4月18日に封切られたばかりだが、公開1日目で観客動員数69万人、興行収入10.5億円を記録してるという。名前に“山”が付くメンバーが多いことから、本作の鑑賞回数を「一ヶ岳登頂」「二ヶ岳登頂」などとと表現しているキャスト陣。この日の会場ですでに「八ヶ岳登頂」を達成している人がいると知り、高山は驚きながら「何度観ても面白いということを再確認しました! でもがんばりすぎないでね。下山の際も気をつけて」と伝える。
本作はコナンが公安を手玉に取るような暗躍シーンも見どころの1つ。これについて高山は「大人たちをいいように使って、本当に人使いの荒い子供でしたね(笑)」と話す。また劇場版で20年ぶりに活躍する小五郎については、「やっぱりできる人なんだと思いました。“やればできる子はやらない子”って言いますけど、(今回の小五郎は)“やる子”でした!」と絶賛。これに山崎が「褒めすぎ」とツッコミを入れると、小山は「こらっ!」とすかさず反応。「おっちゃんはいつも涎を流していますが、今回は涙を流しています」と、小五郎の見せ場をしっかりとアピールした。
本作では長野県警の大和敢助の過去も明らかに。高田は「去年この作品のお話を聞いたときは内容をまだ知らず、長野県警がちょこちょこ登場するとしか思っていなかったんです。でもTVシリーズの収録の際に高山さんに『次の劇場版、お願いしますよ。長野県警ががんばりますからね』と教えてもらい、プレッシャーを感じ始めました。台本を確認してからは、ワクワクした緊張感に変わりましたね」と述べる。小清水はそんな高田の様子について、「みなみさんからその情報を聞いて、次会ったときすぐに『亜美ちゃん、聞いた!? どうしよう!?』と言ってきましたよね(笑)」と証言。小清水はその後、高田と「一緒にがんばりましょう」と励まし合ったことを振り返った。
ゲスト声優の山田は、アフレコについて「感情がたかぶると声がうわずってしまうのですが、感情よりもキャラクターとしての声を重視してほしいと演出を受けました。声が高くならないように気をつけたのですが『ムズッ』と思いました」と回想。本作で初めて声優に挑戦した山下は「初登場シーンはマグカップで飲み物を飲んでいるというカットなんですが、アフレコでは実際に紙コップに水を入れて音を出しました。何度やっても蕎麦を啜る音みたいになってすごく難しかったです」と振り返る。また山下は、初号試写でのエピソードを「私の席が山田さんと青山(剛昌)先生の間という激ヤバの席で、手汗が止まりませんでした」と明かした。
イベントでは、主題歌を担当するKing Gnuのビデオメッセージが流れる場面も。主題歌「TWILIGHT!!!」には、曲中にTVシリーズでおなじみの“扉の音”が入っていることが話題になっている。高山はこの主題歌について「あの扉の音、『おっ!』となりますよね。聴くたびに、どんどん好きになっていく曲だと思います」とコメント。最後に高山は「これからも私はみんなと一緒に何ヶ岳も登っていきたいと思います」と意気込みを述べ、恒例の決めセリフ「真実はいつもひとつ!」を全員で叫んだ。
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(コミックナタリー)