魚豊原作による劇場アニメ「ひゃくえむ。」が9月19日に劇場公開。主演を松坂桃李と染谷将太が務める。
「ひゃくえむ。」は、「チ。―地球の運動について―」で知られる魚豊の連載デビュー作。生まれつき足が速い少年・トガシを軸に、100メートル走に魅せられた人間たちの栄光と挫折が描かれる。劇場アニメでは監督を岩井澤健治、脚本をむとうやすゆきが担当。松坂が生まれつき足が速い“才能型”のトガシ役、染谷がトガシとの出会いをきっかけに100メートル走にのめり込む“努力型”の小宮役を演じる。
松坂と染谷からはコメントも到着。松坂は「原作を読んだ時に、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました」と感想を伝える。染谷は「自分が風を切って走っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対面白い作品になるだろうなと。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました」と収録を振り返りながら完成に期待を寄せた。
さらティザービジュアルと特報も公開。ティザービジュアルには、正面へまっすぐな視線を向けるトガシと、競技服を着て足元に視線を落とす小宮の後ろ姿が描かれた。特報には小学生、高校生、社会人へと成長し、走り続けるトガシと小宮の姿が登場。疾走感ある楽曲とともに2人が出会い、競うアスリートたちの姿も映し出される。「今日も勝たせてもらうよ」と余裕を見せるトガシに、「そう、頑張ってよ」とボソッと返す小宮のやりとりも収められた。
松坂桃李(トガシ役)コメント
原作を読んだ時に、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。そんな「ひゃくえむ。」のアニメーション映画に参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました。染谷くんとの共演は14年ぶりとなりますが、とても嬉しかったです。
染谷くんが演じた小宮は、まさに小宮でした。原作から感じた音や汗、体温がそのまま伝わる作品になっていることを願います。是非楽しみにしていてください。
染谷将太(小宮役)コメント
魚豊先生の原作を読んだとき、聞こえないはずの100m走を走る音が聞こえてくるような、自分が風を切っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対面白い作品になるだろうなと心惹かれました。小宮には気持ちが先走って限界がどこだか分からなくなってしまうような人間味があり、僕自身にも響くところがあります。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました。
9月19日(金)全国の劇場で、トップスピードでスクリーンを駆け抜けていく、これまでにない興奮をぜひ味わっていただきたい。
※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
劇場アニメ「ひゃくえむ。」
2025年9月19日(金)全国公開
スタッフ
原作:魚豊「ひゃくえむ。」(講談社『KCデラックス』所載)
監督:岩井澤健治
キャラクターデザイン・作画監督:小嶋慶祐
美術監督:山口渓観薫
音楽:堤博明
プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:ポニーキャニオン、TBSテレビ、アスミック・エース
キャスト
松坂桃李、染谷将太
(コミックナタリー)