松本大洋「Sunny」の、ストップモーションによる長編アニメーション映画化が発表された。脚本・監督は「鉄コン筋クリート」のマイケル・アリアス。プロデュースと制作は「どーもくん」「ポケモンコンシェルジュ」などのドワーフ、共同プロデュースと配給は北米アニメーション配給会社・GKIDSが手がける。
「Sunny」はさまざまな事情を持ち、親と離れて星の子学園で暮らす子供たちの物語。月刊IKKI2011年2月号(小学館)で連載を開始し、その後月刊!スピリッツ(小学館)に移籍して2015年9月号まで連載された。単行本は全6巻を刊行。小学館漫画賞など国内の賞をはじめ、国際的にも高い評価を受け、アメリカのマンガ界におけるアカデミー賞とも言われるアイズナー賞など数々のアワードにノミネートされた。映画「Sunny」は、カンヌ映画祭のアニメーション・ショーケースで世界から選ばれた5本の作品の1つとして、詳細を発表予定だ。
マイケル・アリアス監督は、作品への印象を「どこかディケンズ的な社会へのまなざしがあって、フェリーニのような不思議なユーモアや美しさもあって――でも何よりも感じるのは、この作品に流れている“ハート”です」と語る。ドワーフからも「高いドラマ性の中でリアリズムとファンタジーが絶妙に融合していて、ストップモーションと実は非常に相性が良いと感じています」とコメントが寄せられている。
マイケル・アリアス監督コメント
松本大洋さんの「Sunny」は、想像力と無邪気さを武器に、子どもたちが日々をたくましく生きていく物語。どこかディケンズ的な社会へのまなざしがあって、フェリーニのような不思議なユーモアや美しさもあって――でも何よりも感じるのは、この作品に流れている“ハート”です。そんな魅力あふれる世界をアニメーションとして立ち上げていくことに、今とてもワクワクしています。dwarfの素晴らしいクリエイターたちと、この旅をご一緒できることが本当に嬉しいです。
GKIDSコメント
GKIDSは、松本大洋先生の愛される『Sunny』を映画化するために、マイケル監督、松本プロデューサー、そしてドワーフの素晴らしいアーティストたちとチームを組めることを大変光栄に思っています。この素敵な作品に敬意を払い、全力を尽くして、時代を超えて愛される映画を作り上げたいと思います!
ドワーフコメント
「Sunny」の物語は高いドラマ性の中でリアリズムとファンタジーが絶妙に融合していて、ストップモーションと実は非常に相性が良いと感じています。原作の深い想いを大切に表現できるよう、日本発ならではのマンガとアニメの手法も巧みに加えた新しいルックの作品を作ろうとチーム一同情熱を持って取り組んでいます。マイケル監督と共にこの素晴らしい作品を引き継ぎ、GKIDSと共に世界に広げていけることを大変光栄に思います。
(コミックナタリー)