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「第1回 アニセカ小説大賞」大賞作品のアニメ化本格始動、総監督は佐藤順一

2025/9/17 15:38

受賞作品のアニメ化・書籍化が確約される文芸賞「アニメで世界へ!小説大賞」第1回の授賞式が本日9月17日に東京都内で開催された。併せて大賞受賞作である、ぷり「【私のおふるで悪いんだけど】 とお母様(ヒロイン)に取り巻きを押し付けられ、嫁いだ辺境でも嫁扱いされませんが、おかげで自由に生きれます!」のアニメ化プロジェクト始動が正式に発表され、総監督を佐藤順一が務めることが明らかになった。

「アニセカ小説大賞」とは

「アニメで世界へ!小説大賞」略して「アニセカ小説大賞」は、アニメーションの企画・製作を行うツインエンジンと、IPプロデュース・作家マネジメントを行うストレートエッジが主催する今年初開催の文芸賞。6000以上の応募作の中から大賞1作品、特別賞2作品が6月に発表されていた。大賞受賞作の「【私のおふるで悪いんだけど】 とお母様(ヒロイン)に取り巻きを押し付けられ、嫁いだ辺境でも嫁扱いされませんが、おかげで自由に生きれます!」は、実母である王妃により王宮を追放されてしまった主人公が、追放先の辺境で、人形たちとともに幸せをつかむラブロマンス作品。軽快なストーリーと心温まる世界観が評価され受賞に至った。アニメーション制作は2024年設立の新鋭スタジオ・NAGOMIが担当する。

日本のIPを育て世界へ勝負していきたい

授賞式にはストレートエッジ代表取締役の三木一馬氏、ツインエンジン代表取締役の山本幸治氏、実業之日本社代表取締役社長の岩野裕一氏、各賞受賞者、そして佐藤順一総監督が登壇。「アニセカ小説大賞」は約2年前に三木氏と山本氏が初めて対面したことをきっかけに誕生した。アニメのプロデュース会社として独立して事業を行っている山本氏に対し、自身も独立して小説の編集者をやっている三木氏は、以前からリスペクトと共感を抱いていたという。パートナーである実業之日本社との3社で力を合わせ、日本のIPを育てて世界へ勝負していきたいという思いを語った。

大賞受賞者のぷりは「まさか自分がという思いも強く、現実感がなかなか持てませんでした。その後この作品に関わってくださる方々のお名前を伺うにつれ、身が引き締まる思いが募り、私が今まで楽しんで観てきたアニメを手がけてきた方々とご一緒できることの感動で胸が熱くなりました」と受賞の思いを述べる。そして「これからもたくさんの人に支えられながら形になっていきます『おふる』ですが、今はまだネット小説サイトから生まれた1作品です。これをよりよい作品に育て多くの方に楽しんでいただけるような新しい『おふる』にしていきたいと思っています」と意気込んだ。

「アニメ化する楽しみがいっぱい入った作品」

佐藤総監督は作品の魅力について、「一番魅力の軸になるのは主人公だと思います。ガツガツしていないというか、最近のサラリーマンは昇進したくない人が多いという話もありますが、自由でありたいという、そういう共感できる要素が入っている。だからといって何もかも諦めているわけではなく、人のためになりたいといったことではパワーを発揮する」と話し、「個性的なぬいぐるみのキャラクターがたくさん出てきて、アニメにするにあたっての楽しみがいっぱい入っている作品。“アニメで世界へ!”にふさわしい作品かなと思っています」とコメントした。またぷりは「(佐藤総監督が手がけた)『カレイドスター』が大好きで。『とんがり帽子のメモル』はレコードを買って歌っていました。大変光栄です」と喜びを語った。

最後に山本氏は「アニメは今コミック原作全盛の時代で、人気の原作をコンペで取り合ったりしますが、もっといろいろな形で、オリジナル作品や、小説原作、いろいろな作品が世に出ていくといいと思っています。起業して11年経ちますが、今はアニメによって(作品が)世界に知られることが実現する時代になったので、アニメ化をもっていろんな才能に出会い、世界で認められることが行われるといいなと思っています」とコメント。第2回の開催にも意欲を示した。

ぷりコメント

この度は栄えある賞を頂き、心より御礼申し上げます。
大賞のご連絡を頂いた時には、思わず息を飲んで口を抑えました。
素直に嬉しいという気持ちと、こんな良いことが起こるなど、なにかの間違いでは?としばらくは夢の中にいるようでした。
アニメではキャラクターの動作やセリフ、何気ない風景は瞬時に過ぎ去って行きます。
いずれアニメ化された際には、そのひとつひとつに込められる工夫や思い、原作との違いを、原作者・視聴者の両方の視点から楽しみたいという夢を今は胸に抱えています。
そのためにも、『おふる』に関わってくださる全ての方と手を取り合い、私も精一杯頑張って参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

佐藤順一(総監督)コメント

ぷり様、アニセカ大賞受賞おめでとうございます。この作品を書かれるにあたっての工夫や、大切にされていることなどを聞かせていただき、我々が通常考えているルートとは違うアプローチや考え方に、とても刺激をいただきました。作品が発表されれば、きっとたくさんの方が読んで、主人公たちや変な……失礼、かわいいキャラクターたちのファンになってくれることでしょう。アニメ化ということで、不安もあるかと思いますが、より面白い作品にするために、アニメスタッフとともに力をあわせて頑張りましょう。皆様も、どうぞ期待してアニメお披露目の日をお待ちください。

(コミックナタリー)
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