出会って8年、6年前に同居を始めて、恋人になったのが2年前。こんなに一緒にいるのに本番にはまだという稀有なふたりが主役です。愛する弓場のためにスパダリになろうと奮闘する真木(リアフレーム型メガネ)が何と言ってもチョロすぎて可愛い！ 弓場を抱くと日夜張り切っている彼ですが、可愛い恋人のお願いで結局ネコ役を許してしまい･･････(笑) 1回きりのつもりが、それ以来後ろを弄りたくなってしまうというお決まりの設定付きで愛おしさも倍増♡ 一見すると空振っているように見えますが、キメる時はキメるからたまらない。こんなイイ男に愛される弓場は幸せ者だな～とニコニコ顔になった前半とは反対に、後半はちょっぴりシリアスに「弓場が抱える不安」を描きます。学生時代にまつわる秘密、弓場がずっと悔いていたこと･･････それら全てがもう切ないったら！ けれど、そこには真木を大切に想う弓場の優しさしかなくて･･････。「こんなに想い合ってるのになんで～！」と外野は叫ぶしかないのですが、最後はきちんとハッピーエンドです！
読みやすい展開ながら、笑いと切なさと萌えの配分が絶妙な一作。ゆるふわ攻(と見せかけて肉食)が好きな方に特にオススメです♪

＜あらすじ＞ 【付き合って2年――今日こそ初夜、キメます！】真木と弓場は周囲も認めるラブラブカップル。しかしなかなかタイミングが掴めず未だ初夜を迎えていない。いい加減弓場を抱きたい真木は入念に準備をし、弓場に行為を迫る。しかし、あれよあれよと流されていつの間にやら形勢逆転！お尻の快感を覚えさせられて…！？その他、失恋したばかりのDKを慰める保健室3Pや、家出少年にムラムラする叔父さん等、セクシーな短編を収録☆

底抜けポジティブと、とんでもなくネガティブ･･････正反対なふたりは恋人同士です。プラスとマイナス、右と左･･････様々な類語がありますが、このふたりを表すなら「凸凹」が良いかもしれません。というのも、正反対だからこそお互いを尊重し合い、最終的には「好き」という共通事項をもってぴったりと重なるからなのです。数ある日常のうち、スタッ腐がオススメするのは休日に遊園地に行く話。入念に準備していたのに当日はまさかの荒天で。にも関わらず、普段ネガティブな藤原君が最終的に行くという決断をしたのは、このデートを決めた日に橘君が言った「一緒にはじめてのとこに行こう 人生ではじめてのとこ」という言葉があったからでしょう。ああ、尊きかな、男子高校生！ ふたりのアレコレが手繋ぎ・キス止まりというのも逆に高校生らしくて高評価♪ また、本特集のテーマである「メガネ」もストーリー上かなり重要な意味を持っていたり!? その辺りもぜひチェックしながら読んでみて下さい。
男子高校生は存在そのものが尊いから、何気ない日常にこそ良さが詰まっている──。まさにこの言葉に尽きる名作のご紹介でした。

＜あらすじ＞ とってもネガティブな藤原君と、とってもポジティブな橘君。二人はカップルです。ご飯を食べたり、手をつないだり、デートをしたり…。二人ののんびりした恋のお話をごらんください。

メガネの向こうの瞳が絶妙!! 垂れ目と切れ長目の対照的でありつつどちらにも魅力がある･･････そんなメガネが登場する作品です。ゲイのメガネ屋・さとるの元に、眼鏡を壊してしまったド近眼イケメン・鏡也が訪れる場面からストーリーは始まります。裸眼では何も見えない鏡也が、視認するためにほぼゼロ距離でさとると接する･･････これぞガチメガネだからできる事!! 相手のメガネを外して「裸のままがいいかなって」というシーンは何とも言えないエロさを感じました･･････。同時収録のパパ活のお話では、スリーピース前髪アップのイケメンメガネが登場！ いかにもエリートという感じですが、テーマがパパ活･･････？ 実はこのエリートリーマン、パパ活を「パパプレイ」と勘違いしているというお茶目さ(笑)。だんだんと余裕がなくなっていく様子や、レンズ越しに見えるちょっと変態♡ な目線も最高に興奮出来ますよ～！
メガネをかけたままも良し、外して楽しむも良し！ メガネBLの魅力を気軽に楽しめる作品ですので、入門書としてオススメです♪

＜あらすじ＞ メガネ屋さんのさとるの元に、イケメンくん・鏡也が来店！　好みドンピシャな鏡也のために、手厚いサービスでメガネを作っていたはずが、ひょんなことから自宅のベッドに連れ込むことに成功　さらに鏡也から「俺ドーテイなんだよね」と大胆告白されちゃって…!?　　【ぼくに童貞奪われてください】

メガネってかける人によって「硬くてクール！」という印象と、「ちょっとどんくさいけど優しい」という印象に分かれることが多いんじゃないかなと思います。この作品はそのどちらの魅力も感じられる作品なんです!!
年下大型わんこ×年上くたびれ生真面目という本来ならあまり出会わないであろう組み合わせ。家庭に関するアレコレが重なり、ひとり寂しく帰路を辿っていたサラリーマンの篠田。「何も考えずに済むから」とメガネをかけずに歩いていた彼が辿り着いたのは一軒の骨董屋でした。店主の朝倉は同じくメガネで、しかも11歳年下だという。そんな大人ふたりの物語により深みを与えているのが･･････そう、メガネなんです！ アンダーリムタイプの篠田、フチなしタイプの朝倉･･････ふたりの落ち着いた雰囲気にピッタリで最初から最後まで意識してしまいました！
きちんとメガネをかけることで見える篠田の世界は少しずつ色を帯びていき、真面目なサラリーマンだった彼の表情すらも優しいものへと変化する･･････。どこかレトロで柔らかい、ホッと心温まる作品でした。

＜あらすじ＞ 【私が性懲りもなく、君を好きだと感じている】 サラリーマンの篠田が会社帰りにコーヒーの匂いに導かれ入った先は、趣のある煙草屋兼骨董屋。そこで店主の朝倉と出会った篠田は、ひょんなことからお店に通うようになるのだが…!? 愛へと移り変わる感情を豊かに描いたアダルトラブストーリー。

お試しの恋人として登下校やデートをして過ごす日々。"恋人"を不器用に模索しつつ、お互いの心を寄せてゆくさまがとても繊細に描かれています。やはりなんと言っても注目は、最初からずっと彼ら一体と言っても過言はないであろうメガネ!! 「顔なんか見る意味ない」と言ってメガネを外すシーンは何とも言えない切なさがありました。メガネの人特有ですよね、かけていないと見ることが出来ない。見るためにはひとつの動作が必要不可欠なんです･･････。そのたったひとつの、小さな動作が彼らの心を表しているんだなあと思うと、改めてメガネの偉大さを感じます(笑)。
本当にたくさんの心情が彼らのメガネには込められていたのですが、スタッ腐のイチ推しポイントは、キスシーンでお互いのメガネが当たって音を立てるところ！ 貪るような「心」が感じられる気がします･･････！ 後日談ではメガネ交換や以前使っていたメガネなどが登場!! 最初から最後までメガネサービスふんだんで堪りませんよ～♡

＜あらすじ＞ 「お前は、おれでいいわけ？」「いいから言ってんだろ」「……でもそれ、今までと変わんなくない？」「うん、だからキスはしてもいーよ」２年の夏が終わったら、 友達から恋人になる約束をした化学部の二人。今ひとつ””恋人””がピンとこない鮎喰（黒縁フルフレームメガネ）と、言葉では「実験だから」と言いながらも なんとなく嬉しそうな佐古（軽量フレームメガネ）。初めての経験に不器用ながらも誠実に歩みよる、 化学部のメガネたちの恋の実験。

遊び人の元ベストセラー作家と真面目な担当編集が送る、一夜の過ちから始まる大人の恋はいかがでしょうか。
真面目すぎる性格ゆえにルーズな人間が許せない。いつしか孤立し、引きこもってしまった古賀を救ったのが同い年の新人作家・名島の小説でした。運命的でドラマティックな何かを感じざるを得ないふたりですが、出会ったその日にファイト一発しちゃいまして(笑)。それを年単位で怒り続ける古賀をからかって楽しむ名島。古賀がスクエアタイプ、名島がラウンドタイプのメガネを着用している点からも、それぞれの性格が垣間見えますね。天性の遊び人の名島ですが、実は心に傷を抱えているというのがポイント。物語冒頭、名島は男にとっての恋を「火傷」に例えて女子を口説いていたのですが、まさかそれが自身の切ない過去を暗示していたなんて･･････！
名島のクソみたいな初恋(古賀曰く)の真相はもちろん、自身の恋心に気付いてしまったチャラ男の動揺顔、随所で見せる古賀の怒ったような困ったような絶妙な顔など、各キャラの言動や表情にも注目して読むことをオススメします！

＜あらすじ＞ 古賀は作家・名島健の担当編集者。大ベストセラーとなったデビュー作以来六年、何も書こうとしない名島になんとか筆を執らせたいのだが、のらりくらりと躱され続けている。初対面でホテルに連れ込まれたせいか名島への警戒心も消えず、実はファンであることさえも伝えられないでいる古賀だが……？

「好き」が暴走した結果、失恋してしまった愛光。今度こそ失敗したくないと意気込む彼が扉を叩いたのはキスサークル！ 発想があまりに突飛な上、「ばっかも～ん！ そんないかがわしい場にDKがいっちゃいかーん！ しかもフリーキスとは何事か～！」と某国民的アニメのお父さんばりに説教しそうになりますが(笑)、若さと勢いがあるからこそキスだけではちゃめちゃに気持ち良くなれちゃうのかも!? 最初は拒絶気味だったのに徐々に栄介に惹かれ、最終的には最高に男らしく告白する愛光。そして、クールと見せかけて意外とデレ要素が多くてカワイイが過ぎる栄介。そんな魅力的なふたりが交わすキスは匂い立つようにエロい･･････。メガネを外して致されるエッチシーンも汁と擬音満載で堪りません!! 特に海でのエッチは必見！ 極小ドスケベ水着×水中メガネというフェティシズムの塊をとくとご覧あれ！
と、一見エロ中心のように見えますが、後半では「同性愛と周囲の目」という結構深いテーマを扱っています。付き合っているふたりとの距離感をうまく取れずにワタワタする友人たちを始め、未熟な彼らがどう向き合っていくのかも楽しんでくださいね♪

＜あらすじ＞ 【DK×ケンカップル×濃厚キス】相手を好きすぎて、暴走し失恋した愛光は、恋愛のいろはを学ぼうと「フリーキス」活動をしていたところ、同じ学校の栄介に見られてしまう。愛光に興味を持った栄介は、挑発的な態度でキスの誘いをかけてくるように。からかい混じりな彼に対し印象は最悪なはずなのに、ケンカみたいなキスを重ねるうち、相性がピタリと合って気持ち良くなって…!?【コミックシーモア限定★限定配布されたイラスト＆漫画ペーパー付！！】

本作のジャンルを表すならば、オカルトでもホラーでなく民俗学。
主人公は「この世ならざるモノ」を扱う鑑定事務所のアルバイト・平子です。彼自身も影が薄すぎるという特殊体質の持ち主。そして調査先で出会った少年・天花寺がのちに恋人となる年下攻クンです！ 実は最初、平子とくっつくのは事務所の不良社員・魚住(メガネ！)なのかなと思っていたんですよ。しかし物語を読み進める中で、魚住が事務所社長の鈴島(こちらもメガネ！)と付き合っていること、そして彼らの出会い方がとてつもなくロマンティックであることを知りまして、とにかく仰け反るくらいに萌えた次第です。そんな魚住と平子にも、実は平子の本名にまつわる奇縁があって。ひとつひとつの話がバラバラのようでいて実は線で繋がっている。彼らの出会いは偶然ではなく必然だったのだと、読了後に大きな感動に包まれました。
「呪い」など非日常的なものをテーマにしながら敢えて日常っぽく描くことで、不思議な余韻を与えてくれる本作。日本的なファンタジーが好きな方、ぜひどうぞ！

＜あらすじ＞ 「名前を奪われたら たましいを縛られる。」　この世ならざるモノを扱う、鑑定・調査事務所の大学生アルバイト、平子千佐（ひらこ ちさ）は昔から影が薄く、怪異に狙われやすい危なっかしいタチ。ひょんなことから、天花寺（てんかじ）という年下の少年に出会った平子は、「もっと用心しろ」と生意気に諭される。天花寺からは素直になれない好意を感じるものの、彼とはなんだか初対面ではない気がして――？　職場のひょうひょう社長、鈴島と不良社員、魚住の大人カップルを交え、少年と青年の絆は浅からぬものになっていく――。　描き下ろし後日談も収録。年下攻恋愛が彩る、民俗学的 不思議エブリデイ。