殺し屋稼業に嫌気がさして組織を抜けた大河。路頭に迷う彼を救ってくれた花屋・日比谷のもとで素性を隠して働き始め……というお話です。
大河は恩人の日比谷に淡い恋心を抱いているのですが、その様子がとにかく可愛すぎて「本当に殺し屋だったの……？」と思ってしまいます(笑)。一方の日比谷もスパダリ要素を凌駕するほどの斜め上な溺愛っぷりで……部下の皆さんが他人のフリをしたくなる気持ちがわかります……これをバカップルと言わずになんと言いましょう!!
そんな本作にあるのは切ないすれ違いやジレモダなどではなく、ただひたすらにお互いのことを思う「好き好き」オーラだけ！ 読み進めると、2人につられて次第にハッピーな気持ちになれちゃいます！ バカップルからしか得られない幸せって、あるんですよ……？
裏社会を描きながらも終始コメディタッチで進む本作、普段裏社会ものが苦手な人でも楽しく読めちゃうのでオススメですよ〜！

＜あらすじ＞
暗殺組織から足抜けした殺し屋・大河は、路頭に迷っていたところを花屋の店長・日比谷に拾われる。殺し屋であることはバレてはいけない…けれど…

イギリスで園芸を学び、インターンシップとして花屋のアシスタントをすることになった実。学校の成績は優秀な実ですが、オーナーの佐倉は雑用や身の回りの世話ばかりをさせ、一向に花に触らせてくれず……。
花屋を舞台に、職人気質で仕事の質は最高だけれど私生活となると途端に雑になってしまう佐倉と、真面目で世話焼き体質な実とのやり取りにじれキュン＆癒される一冊です。常に花々に囲まれている世界観の非日常的な美しさと、ふとしたきっかけで恋に落ちていく丁寧な日常描写の積み重ねに、思わず没頭して読んでしまうこと間違いなし！ 生活力皆無なのに仕事は完璧にこなす攻めって、どの業界だとしても格好良いですよね～!! 作中でモルモットに例えられるほど健気で可憐な実にもぜひご注目ください！
あたたかさと可愛らしさがぎゅっと詰まった絵柄が本当に魅力的で、疲れた時や癒されたい時にぜひ読んでいただきたい作品です！

＜あらすじ＞
イギリスで園芸を学んでいた実が、アシスタントをする事になったのは憧れの講師の弟の佐倉裕司だ。学校では優秀な成績を修めていたはずの実に…

花の似合う爽やかな年下スパダリ攻めをご堪能いただけるのがこちら！
年上に恋をしては失恋を繰り返すゲイの杏介。失恋してバーでヤケ酒をしていたところ、一輪のガーベラを手に声をかけてきた桃真に誘われ、熱い一夜を過ごします。目を覚ますと桃真から「ずっと見ていました」と告白され……。
桃真が年下とわかるや否や対象外という理由でフッてしまうも、その後も会う度に「恋人になって下さい」と愛を囁く桃真に次第に絆されていく杏介。最初は体の関係から始まる2人ですが、実は愛重めな純愛体質なんです！ 外面はしっかり者だけど恋人には甘えたな杏介と、杏介が初恋で恋人と別れるまでずっと彼を見続けてきたという一途な桃真。想い想われ、出会うべくして出会った2人なんですよね……。ようやく桃真への気持ちを自覚した杏介が想いを告げにゆくシーンではガーベラの花束を抱える姿が2人の出会いの場面と重なり、ロマンチックな告白にじんわりと浸らせてくれます♪

＜あらすじ＞
杏介が失恋しバーでヤケ酒をしていると、爽やかなイケメン・桃真に誘われ、酔った勢いで一夜を共にしてしまう。ところが、翌朝「ずっと見ていました」と告白されて!?

“優しいお話が描（か）きたい”という端倉ジル先生の想いから生まれたのは、夜だけ開店する歓楽街の生花店を舞台に、兄貴分に騙され服役していた元下っ端ヤクザ・蜜谷と、はかなげな色香漂う美人店主・侑一郎の純情ラブストーリー。
住み込みで働くという王道の萌えシチュにも関わらず、蜜谷の意外なウブさ・真面目さと侑一郎の意外に頼れるお兄ちゃん気質とが相まって、２人の間にエチな雰囲気がなかなか薫りません(笑)！ でも、それこそが魅力でもあり、２人を微笑ましく見守っているうち、ふんわりフローラルテイストを感じるような、穏やかな優しさに癒されていきます。そんな彼らに代わり、侑一郎と親密な警官や侑一郎狙いの眼鏡紳士などサブキャラたちが物語を引っ張り、コミカルな味わいをプラス。続く２巻では、クズい兄貴分の登場で蜜谷の過去が物語に苦味を添えたり、異色の美青年刑事(？)が現れたりと、さらに愉快なことになりますよ！

＜あらすじ＞
歓楽街を彷徨っていた元ヤクザ・蜜谷薫は、道で倒れていた花屋の店主・白水侑一郎を助けたことから、彼の店に住み込みで働くことになる。

美青年の身に花宿り、命を吸いその肌から咲きこぼれる。……と聞いて萌え悶える耽美奇譚マニアなら、ミギノヤギ先生が紡ぐこの物語に心ふるえないわけがありません。
田舎町の片隅で、季節を問わない花を提供できる理由を「魔法が使える」とうそぶく花売りのメイと、彼に想い焦がれる郵便配達員・チアキの恋の顛末が、まるでミニシアター系ヨーロッパ映画のような雰囲気で描かれていきます。
メイには“ヒバナ病”と呼ばれる奇病があり、体液の摂取で一時的に治癒することから、チアキはその相手として「雇われる」ことに。告白もできないまま体を繋げる関係になり複雑なチアキと、こちらもまた初めての感情を芽生えさせていくメイ。やがて互いの想いが通い、歓びに包まれた直後、予期せぬ新たな哀しみが幕を開け……。胸に迫るカタルシスの果てに、感動の花が溢れてやまないクライマックス！ “ヒバナ病”の秘められた本当の治癒法とは？ それは、読んでのお楽しみです。

＜あらすじ＞
月に数回、道端に不定期に開く小さな花屋。季節を問わず様々な花を置くこの店の店主・茅の不思議な魅力にすっかり心射抜かれてしまった郵便配達員の千陽は…

「左眼を見た者は強制的に自分に惚れてしまう」そんな厄介な呪いを生まれつき左眼に宿している花屋の店員・あくる。ある日、花屋を訪れた青年・桐ケ谷と事故で目を合わせてしまいます。誤って呪いを発動させたせいでストーカーに遭ったり、自分を巡って争いが起きたり……過去にも呪いによって酷い目に遭ってきたあくるはいつものように仕事を変え、引っ越しをして桐ケ谷からも逃げ出しますが、なんと彼は探偵だったのです！
逃げてもどこまでも追いかけて「好き」と告げてくる桐ケ谷に惹かれながらも、呪いのせいで臆病になってしまうあくるの葛藤が切ない……！ 熱に浮かされるシーンでは駆けつけた桐ケ谷に「帰らないで」と素直に甘え、普段はクールなあくるの抑え込んでいた本音が漏れ出てしまっていて、微笑ましさと可愛さに悶絶必至です♪
果たして桐ケ谷の愛は呪いか？ 本物か？ 呪いが解けたとき、彼の口から語られる真相に胸がぎゅっとなってしまうこと間違いなし！

＜あらすじ＞
花屋のしがないアルバイト・花咲あくるは生まれつき“目が合ったすべての人を強制的に惚れさせる”という呪いの左眼を持っている。幼少期から左眼を隠して生きてきたが…

ひょんなことからDKの立葵（たつき）と知り合いになった花屋の旭。明るく人当たりの良い旭と、正義感はあるけれど無愛想に見えてしまう立葵との優しいラブストーリーに、キュンが止まらない作品です！
コミュ強の旭の店を手伝うことで人との関わり方を学んでいく立葵……。穏やかな日々を一緒に過ごすなかで気持ちに変化が生じ、恋心を自覚していく過程がとっても尊いんです！ 旭の立葵に対する独占欲、立葵が旭にだけ見せる様々な表情など、各キャラが垣間見せるギャップもたまりません。素直に心の内を明かしていく2人の関わりは読んでいて心が和らぐこと間違いなしです！
大きな事件もなく、ハラハラドキドキ展開のドラマというわけではありませんが、その分、暖かな気持ちで恋心が芽生えるまでを安心して見守ることができる本作。篠芽ゆひ先生の、繊細かつキラキラ柔らかな絵柄にも目を惹かれます。年の差萌え、圧倒的なピュアきゅんを摂取したい方にオススメです！

＜あらすじ＞
花屋を営む旭はある日、立葵に出会う。商品を落とした客に注意をする強い正義感を持つ一方、不器用な優しさが垣間見える少年は、旭の中で強く印象に残った。

小さな島で花屋を営むアエロナとバルド。パートナーとして暮らす2人ですが、戦争でアエロナは足を負傷し、バルドは記憶を失っています。
平和で幸せな日々のように見えて、失われた過去が暗い影を落とす瞬間がある本作。意味ありげな表情をするアエロナに、まずはご注目を。何度も体を重ね、バルドが甘く愛を囁いていてもどこか憂いを帯びた表情のアエロナがとても美しく、沢山の花や豊かな自然と相まって作品の麗しさに見惚れてしまいます。また、幻想的なまでに穏やかで美しく描かれた現在と、死と隣合わせで生々しく描かれた戦時中の描写の対比も印象的で、過去を忘れて束の間の甘美な夢に浸るアエロナが切ないです。記憶が戻ったバルドにアエロナが溜め込んでいた本心を吐露する場面では、思わず涙が……。ようやく見ることができたアエロナの心からの笑顔に最高の読後感をお約束します！
大空に花開き散った仲間を胸に、変わらぬ愛を育む2人。極上の夜明けのラブロマンスをどうぞ！

＜あらすじ＞
花の都と呼ばれる小さな島。終戦後、平和を取り戻したこの島で花屋を営むアエロナと、彼に雇われた記憶喪失の青年・バルド。良きパートナーとして幸せな日々を送る2人。だけど…